映画

ネバダ・スミス

3人組のならず者に両親を惨殺され、復讐の旅に出た野育ちの青年が、さまざまな経験を積み重ねながら人間的に成長していく姿を、S・マックィーンの主演で描いた西部劇。　

本作は、H・ロビンスの人気ベストセラー小説、「大いなる野望」の中に登場する一人物を新たに主人公に据え、彼の若き日の姿を綴ったスピンオフ。元来、主人公の年齢は16歳という設定で、撮影時すでに35歳だったマックィーンに10代の役柄を演じさせるのは、いささか無理があるものの、野性的本能と敏捷なアクションを武器に、両親の仇を鋭く追いつめていく主人公の痛快な姿は、まさにマックィーンならでは。K・マルデン、B・キース、S・プレシェットら、共演陣も充実し、見応えのある娯楽作に仕上がった。