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ミステリーの女王A・クリスティが自作短編をもとに戯曲化したヒット舞台劇「検察側の証人」を、名匠B・ワイルダーが卓抜な話術で映画化した法廷サスペンスの古典的名作。

金持ちの未亡人殺しの容疑をかけられた主人公に「愛情物語」のT・パワー、彼の弁護を引き受けた腕利きの老練弁護士に「狩人の夜」のC・ロートン、そして、弁護側ではなく“検察側の証人”として法廷に立つ主人公の妻に「異国の出来事」のM・ディートリッヒと、芸達者な実力派スターたちがそろい、互いに一歩も譲らぬ絶妙の演技合戦を披露。B・ワイルダー監督の緩急自在の演出と、二転三転する卓抜な話術も相まって、最後の最後まで決して目が離せない、スリリングなサスペンス・ドラマの一級品に仕上がった。