映画

失楽園

ある大人の男女の“不倫”を真正面から取り上げ、ベストセラーになった渡辺淳一の小説を森田芳光監督が映画化し、不倫ブームが起きた大ヒット作。主演は役所広司、黒木瞳。

1997年、全国を大ブームに巻き込んだ話題作。多くの観客、特に中高年層が大挙劇場に押し寄せ、同年の日本映画で第2位となる配収22億5000万円の大ヒットを記録した。原作、本作、そして競作となったTVドラマ版（古谷一行と川島なお美が共演）も高視聴率を獲得したり、“失楽園”が1997年の流行語大賞に選ばれるなど、“「失楽園」ブーム”というべき一大現象が発生した。日本を代表する売れっ子男優の役所と、大胆な熱演で各映画賞の主演女優賞を総なめにした黒木、2人の体当たりの熱演も見ものだ。