2016年日本民間放送連盟賞・最優秀を受賞した、加瀬亮、戸田恵梨香、田中裕子共演の人間ドラマ。犬猫の殺処分に直面する行政獣医たちの葛藤と再生を描く。
日本国内で1年間に殺処分される犬猫は10万頭を超える(環境省平成26年度発表)。これほど多くの犬や猫はなぜ殺処分されるのか。また、その現場に直面する人間は一体何を思うのか。このドラマはある街の行政組織「動物愛護センター」を舞台に、罪のない動物たちの命を救おうと踏み出した獣医たち職員の葛藤と再生を描いた物語である。【ストーリー】動物愛護センターに行政獣医として配属された牧田洋(加瀬亮)は国の法律に従い業務を遂行する。飼えなくなった、鳴き声がうるさい、かまれたなど、さまざまな理由で捨てられた犬や猫を殺処分する業務だ。彼は“誰かがやらなければならない仕事”と自分に言い聞かせながらも悩み苦しんでいる。同僚の行政獣医・幡枝亜紀(戸田恵梨香)は病院に通い精神安定剤が手放せず、作業班の志賀悟(渋川清彦)は「犬がしゃべる」と言いだし悪夢にうなされる。職員の誰もが心にふたをして、処分を続けていた。
そんなある日、獣医・高野綾子(田中裕子)がセンターの新所長として配属される。高野は着任早々「犬と猫には全部名前を付けて」と言い、トリマーを呼び寄せ動物たちをきれいにする。現状を変えるという高野の想いに、背中を押された牧田たちは殺処分を減らそうと動き始める。しかし、無責任な飼い主はいなくならず、職員たちは大きな選択を迫られる。
出演
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加瀬亮
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戸田恵梨香
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田中裕子
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渋川清彦
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黒田大輔
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岡山天音
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諏訪太朗
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篠原篤
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柳英里紗
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高橋長英
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島かおり
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きたろう
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熊谷真実
スタッフ
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脚本青木研次(『独立少年合唱団』、『いつか読書する日』、『家路』)
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監督緒方明(『独立少年合唱団』、『いつか読書する日』)
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音楽coba(『顔』、『のんちゃんのり弁』)