北をワイテマタ湾、南をマヌカウ湾に挟まれ、港町として栄えたオークランド。貿易や経済の中心地として、1865年までは首都機能も果たしていました。「シティ・オブ・セイルズ(帆の街)」と呼ばれるほどヨットが盛んで、2000年と2003年にはアメリカズ・カップが開催されています。
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オーバーランダー号 |
森林鉄道として木材や家畜の運搬用に発展したニュージーランドの鉄道。現在はトランツ・シーニック社が、主要都市を結ぶ4路線を観光列車として運行しています。オーバーランダー号は、北島のオークランドとウェリントン間685kmを縦断。車両最後部は3方をガラスで囲んだ展望席になっていて、ワイカト地方の大草原やトンガリロ国立公園の雄大な渓谷も大パノラマで楽しむことができます。
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オークランド博物館 |
街の中心地にありながら800uにもおよぶ広大な公園「オークランド・ドメイン」。その丘にそびえ建つ、ゴシック様式の重厚な建物が博物館です。ポリネシア文化、ニュージーランドの自然、オークランド近代史、戦争史など多岐に渡る展示の中でも、先住民族マオリに関する展示は国内随一。全面に彫刻を施した家や戦闘用の100人乗りカヌーは圧巻です。
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ホーウィック・ヒストリカル・ヴィレッジ |
1840〜80年の、イギリス入植当時の村が再現されている歴史村。住居や学校、教会などの建物はもちろん、そこにいる人々も昔の扮装をして生活そのものを再現しています。馬車に乗ったり、小学校で授業を受けたり、生活用品を手作りしたり、150年前の暮らしを体験できる人気のスポットです。
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肥沃な農業・酪農地帯が広がるワイカト地方の中心地、ハミルトンで下車して、洞窟の町オトロハンガへ。ここは年間25万人の観光客が訪れるワイトモ洞窟の、玄関口として知られる小さな町です。国鳥キウィなど、ニュージーランド固有の鳥を飼育している「キウィ・ハウス」があり、町のいたるところにキウィのオブジェやデザインが施されています。
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ワイトモ洞窟 |
別名グロウワーム(ツチボタル)洞窟と呼ばれ、鍾乳洞を埋め尽くす満天の星のような光景は、訪れた人々を幻想の世界へ誘います。ツチボタルはごく限られた場所にしか生息しない珍しい生物。洞窟の神秘的な雰囲気や暗闇をボートで移動する楽しさと相まって、この見学ツアーは観光客を魅了してやみません。また、同エリアのアラヌイ洞窟とルアクリ洞窟ではウォーターラフティングが体験でき、洞窟探検のスリルを味わえます。 |
国内最古の国立公園の最寄駅。トンガリロ山、ルアペフ山、ナウルホエ山を擁するトンガリロ国立公園は、ニュージーランド最大の湖タウポの南岸に位置します。この一帯はマオリ族の聖地でしたが、入植者の乱開発を恐れて政府に土地を寄贈し、国家による管理を求めたのだそう。今ではマオリ族との文化的・精神的関わりと景観の貴重さを総合的に認められ、世界自然文化遺産に登録されています。火口湖やクレーターなど火山地帯独特の景色が見どころで、タウポの温泉プールは山歩きや観光の疲れを癒す旅行客で賑わっています。
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トンガリロ国立公園/マウント・ルアペフ |
「ルアペフ」とはマオリ語で「爆発する穴」の意味。標高2796m、スキーやトレッキングで人気のルアペフ山は、2000m付近まではリフトで登ることができます。山頂に着くと見渡す限り巨大なクレーターが広がり、まるで違う星に来たような感覚。火山灰と溶岩に覆われた荒涼とした風景の向こうに、天気の良い日なら海岸線が見えることもあります。 |
トンガリロ国立公園/ベイビュー・シャトー・トンガリロ |
1929年にオープンした歴史と格式を誇る高級リゾートホテル。国立公園内にある数少ない宿泊施設でもあります。ルアペフ山を背にした優雅でクラシカルな外観は、「山の貴婦人」と呼ばれるにふさわしい佇まい。静かなラウンジでくつろげば、暖炉からは薪のはぜる音、窓の外には雄大な山並みが。ゴルフコース、プール、映画館まで完備され、上質なサービスが自慢です。 |
タウポ/タウポ湖 |
北島のほぼ中央にある、ニュージーランド最大の湖。火山のクレーターに水が溜まったもので、その名前はマオリの首長タウポヌイアティアに由来するといわれています。世界有数のトラウト(マス)の釣り場であり、水上アクティビティのメッカ。フィッシングやクルージング、ジェットボートやカヤックなどが楽しめます。 |
タウポ/ワイラケイ・サーマルバレー |
タウポの“地熱地帯”を目の当たりにすることができるエリア。遊歩道を歩いていくと、あちこちで湯気を上げながら温泉が噴き出し、近くに地熱発電所があるというのもうなずけます。ボコボコと煮え立つ湯、ピンクやブルーの不思議な色。それぞれに「魔女の庭園」「魔女の大釜」などと面白い名前が付けられているのは、日本の温泉の地獄巡りを思い出させます。 |
首都であり、国内最古の入植地。1860年代に南島がゴールドラッシュに沸いたため、地理的に近いことと国土のほぼ中央にあることから、オークランドより遷都されました。以来、政治やビジネスの中心地として発展を遂げ、名門ビクトリア大学や多くの劇場を擁する文化都市としても知られています。
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ケーブルカー |
赤いケーブルカーは観光客のみならず、市民に愛されているウェリントンのシンボル。歴史は1902年からと古く、丘の上の住宅地キルバーンと市街地を結ぶ生活の足として開通しました。車内からは街と海が一望でき、夜景も素晴らしい眺め。頂上の駅にはケーブルカー博物館があり、昔の車両が大事に展示されています。 |
国会議事堂 |
歴近代的な円錐形のビルと重厚な議事堂は、ウェリントンの顔ともいうべき存在。円錐形のビルは閣僚の執務棟です。そのひときわユニークな外観から、国会の代名詞として「蜂の巣」という愛称が使われています。 |
旧政府公邸 |
南半球では最大、世界的にも奈良の東大寺に次ぐ2番目に大きな木造建築。1876年に建てられた歴史ある建物で、1990年まで政府公邸として使われていました。大改修を経て、現在はビクトリア大学のロースクールになっています。一見、石造りに見えるのが特徴で、その建築方式に関する展示や昔のままの内装が一般公開されています。 |