石原さとみが約4年ぶりに出演した2018年の舞台。芥川賞作家、小川洋子による小説「密やかな結晶」を原作に、鄭義信による脚本・演出で舞台化した珠玉の作品を放送。
原作は小川洋子の同名小説。世界を形作るさまざまな物が消滅し、やがてその物にまつわる記憶までが消滅していく小島が舞台。小説家の<わたし>と幼いころから<わたし>の世話をしている<おじいさん>、<わたし>の担当編集者で、島では数少ない記憶が消滅しない人“記憶保持者”である<R氏>の3人の関係と、島の秩序を維持するため“記憶保持者”の摘発を行なう秘密警察を中心とした物語が描かれる。【ストーリー】<わたし>(石原さとみ)は、海に囲まれた静かな小島に住む小説家。この島では“消滅”が起こる。バラや香水、鳥など、さまざまな物が消滅していった。“消滅”が起こると、それにまつわる記憶も失われていく。わたしの母は、秘密警察に連行され死んでいる。鳥の研究者だった父も亡くなったため、わたしは幼いときから世話をしてくれている<おじいさん>(村上虹郎)とともに、現実を受け入れながら、ひっそりと暮らしていた。しかし、この島にも記憶が消滅しない人たちがいる。わたしの担当編集者<R氏>(鈴木浩介)は、島の人々が“記憶保持者”と呼ぶそうした人間のひとりだった。秘密警察が“記憶保持者”を見つけて連行する「記憶狩り」が激化する中、わたしはもう二度と大切な人を奪われたくないという想いから、R氏を守るため自宅の隠し部屋に彼をかくまうことにする。それは、わたし、おじいさん、R氏の不思議な共同生活の始まりだった。
収録日・収録場所
- 2018年2月/東京 東京芸術劇場 プレイハウス
出演
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石原さとみ
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村上虹郎
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鈴木浩介
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藤原季節
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山田ジェームス武
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福山康平
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風間由次郎
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江戸川萬時
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益山寛司
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キキ花香
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山村涼子
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山内圭哉
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ベンガル
スタッフ
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原作小川洋子「密やかな結晶」(講談社文庫)
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脚本・演出鄭義信
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企画制作ホリプロ