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九代目松本幸四郎(現:白鸚)率いるシアターナインスの名舞台。伝説の詐欺師コンビの再会を笑いと感動とともに描く。粋な騙し合い、ベテラン同士の真っ向勝負は圧巻。
マキノノゾミが2003年に作と演出を手掛けたシアターナインス第5回公演。九代目松本幸四郎(現・白鸚)と杉浦直樹が、昔鳴らした伝説の詐欺師コンビ役で初競演した。笑いと感動の末に、観客を幸せな気持ちにさせた噂の舞台。【ストーリー】
時は9月のある日。公認会計士事務所を畳んだ秋山サネトモ(杉浦直樹)と娘の奈緒子(水野真紀)は、東京郊外の雑木林に囲まれて立つ家に住んでいた。サネトモは妻を病気で亡くして以来、半分引きこもり状態。奈緒子の心配も効果がない。そんなとき、奈緒子が“街で偶然出会った”と、サネトモの旧友・藤田風太郎(松本幸四郎)を連れてくる。しかし、サネトモと風太郎の間には何やら遺恨がある様子。それにもかかわらず風太郎は得意の舌先三寸で周囲をどんどん自分のペースに巻き込んでいく。小さな劇団「東京マヨネーズ」の女優・突然パセリ(松本紀保)や主宰のキューピー宮下(木下政治)まで巻き込み、風太郎は一世一代の芝居を仕掛ける。
演目
- 実を申せば(2003年)
収録日・収録場所
- 2003年9月25日/東京 パルコ劇場
出演
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松本白鸚
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杉浦直樹
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水野真紀
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松本紀保
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木下政治
スタッフ
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作・演出マキノノゾミ