映画

ラスト・スペースシップ

核戦争で壊滅した地球を後に、移住可能な星を探す宇宙船ペガサス号。乗組員たちがたどる衝撃的運命を描いた宇宙ＳＦサスペンス。監督はピート役を演じるＳ・フィリップス。

英国で作られ、出演・監督・製作を兼任したフィリップス以外は無名のキャストが集合。7年も宇宙を旅してきたペガサス号の乗組員たちが移住可能な星を探す物語ながら、彼らが絶望を感じてストレスをためている姿が、21世紀の先進国の停滞ムードを連想させてリアルだ。「インターステラー」「ゼロ・グラビティ」の影響もありそうだが、本作はスケールがミニマムなのはご愛嬌。宇宙船同士のバトルといったアクションも無いが、宇宙船という密室が舞台の群像ドラマとして見応えがある。WOWOWの放送が日本初公開。