十八代目中村勘三郎と野田秀樹の最初で最後の共演となった現代劇。当時55歳だった2人の丁々発止のやりとりに加え、娘役・黒木華の出世作でもある演劇史に残る舞台。
歌舞伎・演劇の枠を越えて時代を牽引してきた十八代目中村勘三郎と野田秀樹。役者と演出家という立場で、新作歌舞伎を次々に打ち出し、新しい世界を切り開いてきた1955年生まれ・55歳の2人が2010年、ついに初共演。しかも夫婦役で現代劇に挑んだ。夫役の中村勘三郎と妻役の野田秀樹。更にオーディションで選ばれた娘役の黒木華が絡み、これまでのNODA・MAP作品の中でも全く色の違う作品が誕生した。
今作は、前作「ザ・キャラクター」に続き“信じることとは何か”を問うシリーズの2作目。55歳の2人の身体を張った丁々発止のやり取りはまさに演劇史に残るドリームマッチ。軽妙な台詞の応酬の先にある全く予期せぬ結末は、現代を見つめる野田の深い考察の表れ。まさに日本演劇界トップのプラチナ舞台。1000人を超える応募の中からオーディションで選ばれた黒木華が娘役を務め、黒木の出世作ともなった作品。
【ストーリー】
父はアミューズメントパーク、母はアイドル、娘はファーストフードにはまっている家族。その日に限って大事なイベントが重なった。家には臨月を迎えた飼い犬がいる。一体誰が留守番をするのか。何気ない一言から泥沼の闘いへ…。そして家族の真実の姿が明るみになる…。
演目
- 野田地図番外公演「表にでろいっ!」
収録日・収録場所
- 2010年9月21日/東京 東京芸術劇場 シアターイースト
出演
役名 | 役者名 |
---|---|
父 | 中村勘三郎 |
母 | 野田秀樹 |
娘 | 黒木華 |
スタッフ
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作・演出野田秀樹