映画

殺されたミンジュ［R15＋指定版］

韓国の鬼才キム・ギドク監督ならではという衝撃のサスペンス。女子高校生殺人事件の犯人７人は謎の７人組にひとりずつ誘拐されて拷問を受け、自白を強要されていくが……？

シュールかつシニカルでありながら力強いストーリーを独特の映像美で描く、異才キム・ギドク監督。「嘆きのピエタ」が第69回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝くなど世界的に評価は高い。本作も、誘拐・拷問を繰り返す7人に名前が無く、なぜそんな凶行に及んだかも不明で、いずれも社会に不満を抱いていそうだとしか分からないのが謎めいている。しかもキム・ヨンミンはなぜかひとり8役。それでも鮮烈なラストまで緊迫感たっぷりで目が離せなくなる。ちなみに犠牲者の名前ミンジュは“民主主義”に掛けたとか。