常に新作が待たれる三谷幸喜の2016年の作品。市川猿之助、吉田羊、浅野和之らに加えて、三谷本人も24年ぶりに役者として登場。どんな笑いが巻き起こるのか?
昭和の喜劇王エノケンこと榎本健一になりすまし、全国巡業した喜劇役者エノケ“ソ”とその一座の物語。舞台となる昭和30年代はテレビが家庭に普及しておらず、エノケンの偽者が各地で出没した。このエノケソもそのひとりという設定。【ストーリー】
喜劇王エノケンこと榎本健一に心酔する田所(市川猿之助)は、いつしかエノケソを名乗るように。彼は、妻でエノケンの妻の名と同じ読みである希代子(吉田羊)、座付作家で顧問弁護士を自称する菊田一夫ならぬ蟇(ひき)田一夫(浅野和之)、従順な座員の熊吉(春海四方)による「エノケソ一座」を率いて全国を巡業していた。
のぼりやビラには確かに「ソ」と書かれているのだが気付く者はめったにいない。仮に見破られて騒動が起きそうになれば、希代子と蟇田が舌先三寸で仕事の依頼人を言いくるめるか、開き直って次の仕事先へ逃げ去る、そんな日々を送っていた。奔放に各地を行脚するエノケソ。だが、福岡のクラブに出演した際、偶然近くを通りかかった本家エノケンのライバル、古川ロッパ(三谷幸喜)が陣中見舞いに訪ねてきたと聞き、一座に緊張が走る。同じころ、本物のエノケンも大きな試練に見舞われ、それがやがてエノケソの人生を左右することになる。
収録日・収録場所
- 2016年12月14日/東京 世田谷パブリックシアター
出演
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市川猿之助
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吉田羊
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浅野和之
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山中崇
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水上京香
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春海四方
スタッフ
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作・演出・出演三谷幸喜