映画

キャロル(2015)

優雅な人妻にたちまち魅せられた若い女性の禁断の恋の行方を、Ｔ・ヘインズ監督がＣ・ブランシェットとＲ・マーラの競演で切なくも艶やかに描き出した感動の恋愛ドラマ。

「太陽がいっぱい」などで知られる女性作家P・ハイスミスが、初刊行時には別名義で発表したベストセラー小説を、「エデンより彼方に」のヘインズ監督が、1950年代当時の衣装や小道具、抑圧的な時代の空気をもみごとに再現しながら、格調高く映画化。運命的に出会い、恋に落ちた2人の女性が、自分たちの真の愛情と幸福を求めて懸命にもがくさまを、「ブルージャスミン」のブランシェットと「ドラゴン・タトゥーの女」のマーラが哀切に演じ切り、誰もが共感できる普遍的なラブストーリーの名作に仕上がった。