性的少数者1万人のカミングアウト・プロジェクトに取り組み、その存在を訴え続ける写真家レスリー・キー。アートの力で社会を変えようとするレスリーと参加者たちを追う。
レディー・ガガやマドンナら、世界中のセレブリティーのポートレートを手掛けるレスリー・キー。日本を拠点に、世界中で活躍する写真家だ。そんな多忙を極める彼が、無償で取り組んでいるプロジェクトが「OUT IN JAPAN」。LGBTと呼ばれる性的マイノリティー1万人のポートレートを撮影し、写真で古い価値観を変えようとしている。性的指向や年齢を問わず、プロジェクトの参加者は幅広い。飛鳥さんと未知翔さんは出産を控えた女性同士のカップル。子どもの誕生を待ちわびる2人はレスリーに写真を撮ってもらうことで、家族として生きる一歩を踏み出した。パートナーの自殺に苦しんでいた敬海(ひろみ)さんは、プロジェクトに参加することで男性として生きることを決心。参加者ひとりひとりの生き方に触れ、“最高の一枚”を撮り続けるレスリー。最初の1000人の撮影を記念し、奈良の寺院で展覧会を企画したが思わぬ障壁が。レスリーたちの想いは、日本の社会を変えるのか。