2022年11月27日に亡くなった崔洋一監督が、リオパラリンピックでメダルを狙ったウィルチェアーラグビー(車いすラグビー)日本代表に密着したドキュメンタリー。
数あるパラスポーツの中でも“最も激しい競技”といわれるウィルチェアーラグビー。選手は障がいの程度に合わせ0.5~3.5点の持ち点が与えられ、1チーム4人の合計が8点以内と決められている。従って試合における各選手の役割は異なり、ボールのないエリアでの攻防を含め、体力的戦術的に高い能力が求められる。日本代表は、パラリンピック・アテネ大会8位、北京大会7位、ロンドン大会4位。オーストラリア、カナダ、アメリカの世界3強に割り込み、リオでメダルを狙える位置にいる。
約半年にわたり選手に密着したのは、映画監督・崔洋一。これまで自身の作品を通して常にアウトローを描いてきた彼は、コート上に選手たちの人間模様が色濃く表われる同競技に数年前から興味を持ち、番組化を熱望。ウィルチェアーラグビーの競技としての迫力・魅力はもちろん、選手・関係者たちの言葉を丁寧に拾いながら、人間像に迫る。(2016年)
スタッフ
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演出崔洋一