“車両開発の神”と呼ばれる男が挑む、因縁のサーキットでの24時間耐久レース。SUBARU/STIチームの総監督、辰己英治の闘いとその想いに迫る。
富士重工業のレースチーム、SUBARU/STIチームの総監督、辰己英治。富士重工業時代は、自らテストドライバーも務めながら、数々の人気車の開発に携わった。その辰己が自ら提案し、参戦開始したのが、ドイツのニュルブルクリンク24時間レースだ。完走すら難しいとされる耐久レースに市販車で参加し、クラス優勝を果たし、スバル車の性能の高さをアピールすることを目的とした。また、帯同するチームスタッフに加え、全国のスバル販売店から選抜されたメカニックたち6名が、レースでの実経験を通して、さまざまな学びを得られる場としている。参戦開始以来、全戦完走を達成し、2011年、2012年には連覇した。しかし2013年、2014年と勝利を逸し、2015年の今回は優勝を逃すことは許されない。ライバルのドイツ車勢を上回るため、64歳を迎えた辰己は、万全の準備、完璧な戦略で取り組むはずだった、が…。
出演
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辰己英治