白石加代子&佐野史郎の強力なタッグで送るパフォーマンス・リーディング。演出はパントマイムの動きをベースに独自の世界観で注目を集める小野寺修二が務めた。
2014年に、22年間続いた朗読劇「百物語」を完結させるなど、舞台を中心とした約半世紀にわたる活躍が認められ、第62回菊池寛賞を受賞した女優・白石加代子。その白石の「百物語」に続く作品で、笑いありスリルあり、最後にはその名の通り「笑った分だけ、怖くなる」物語を題材にしたパフォーマンス・リーディング。台本を手に持ったまま演者が舞台上で芝居をする「百物語」のスタイルは踏襲されている。【超税金対策殺人事件】作家の僕(佐野史郎)と妻は、確定申告のため税理士の浜崎(白石加代子)に作成させた来年度の支払い調書を見てパニックに。今年は例年になく収入が多かったためそれはあまりに巨額だった。僕に呼び出された浜崎は、提出された領収書の数々について、作品に反映されていないので経費とは認められないと指摘。僕は節税のため領収書の内容に合わせて執筆中の小説「氷の街の殺人」をどんどん書き換えていく。
【妻の女友達】市役所の戸籍係・広中肇(佐野史郎)は、妻・志津子(白石加代子)、3歳の娘・ちえみ(白石)と3人暮らし。平凡ながら、満ち足りた幸せな日々を送っていた。そんなある日、妻の旧友である流行作家・多田美雪(白石)が突然訪ねてくる。独身の美雪は志津子にアルバイトとして身の回りの世話を依頼。妻との時間をどんどん奪われていった肇は、次第に美雪に対して殺意を抱くようになるのだが…。
演目
- 第一ラウンド 東野圭吾「超税金対策殺人事件」(「超・殺人事件 推理作家の苦悩」新潮文庫より)、第二ラウンド 小池真理子「妻の女友達」(集英社文庫より)
収録日・収録場所
- 2015年4月24日/東京 亀戸文化センター(カメリアホール)
出演
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白石加代子
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佐野史郎
スタッフ
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上演台本笹部博司
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演出小野寺修二